2022年11月10日
【修理】 GSX-R1100 オイルクーラー修理
県内のお客様より・・・
オイルクーラーのオイル漏れ修理の依頼です。
コチラが入庫したオイルクーラーです。

赤マルのトコからオイルが漏れるそうです。
お客様曰く、「矢印の辺りからオイルが漏れてるみたい・・・」っとの事です。

オイルクーラーに圧力を掛けた状態で、検査用の水槽に沈めてみました。

確かに漏れておりますが・・・
お客様が予想したトコとは違うトコから漏れてきました。
この辺りが怪しいです。

目視で亀裂が確認できました。

私にコレを補修する技術はありません。

お客様に「ムリです!!」っと伝えるべく 来社して頂きまして・・・

状況を説明・・・
南西R 「残念ですが、当社レベルでは直す事ができません。」
お客様 「・・・」
南西R 「ボルト止めしてあるアダプターをオイルクーラー本体に直付けするってのはどうですか?」
お客様 「それやっちゃうとホースの長さが足り無くなるので、できればその方法は避けたい・・・」
南西R 「なるほど。( ..)φメモメモ」
南西R 「中古品でもあれば部品外して、移植できるかもですけどね。」
心の声 「正直、難易度が高いのであまりやりたくないけど(笑)」
お客様 「確か、某オークションサイトにジャンク品が出品されてたので 落札してきます。」
南西R 「良いッスね。ソレ使いましょう。」
心の声 「あるんだぁ~ こりゃ大変だ(笑)」
数日後、落札されたジャンク品が到着。

GSX-R1100のオイルクーラーはジャンク品でも数万円で取引されてるんだって・・・ バイク界隈 恐ろしい世界だ。
パッと見は使えそうですが・・・ 検査した方が良さそうです。

移植してから「コレも割れてました。」っでは笑えません。。。
高額とは言え「所詮 ジャンク品」

キズだらけでありまして・・・
目視で穴が確認できます。

二箇所ほど大穴があります。

この二つの大穴を補修してからでないと、あのオイル取り出し口が使用可能か否か・・・ 解りえません。

早速、アルミロウ付けにて補修します。

二つの大穴補修を済ませて・・・ 検査して合格。

ってか、「そのままコレ使った方が良くね」・・・ とはならんのですわ。
画像が無いですが、このオイルクーラーは全体的に歪んどります。
早速、ジャンク品から部品を外しました。

何気に、この工程が一番難しい処でありまして・・・
ガスバーナーで炙り取るんですが、「部品が溶け落ちるかもしれない・・・」 この恐怖たるや・・・
依頼品からも部品を外しました。

移植しました。

移植成功です。

取り付けるのは簡単です。
コチラはお疲れさまでした。 廃棄です。

塗装して・・・

無事に納品しました。

やっぱ難しかったぁ~(笑) でも色々勉強になったし面白かった。
ありがとうございました。
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南西ラジエーター工業でした。
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