2021年11月04日
【修理】 ジムニーJA11/JA22 ラジエーター
県内の自動車整備工場様より・・・
オーバーホール&水漏れ修理の依頼です。
コチラが同時に入庫した2台ラジエーター。

右手前はJA11で 左奥はJA22
先ず、JA22のオーバーホールから始めます。

オーバーホールする前に漏れが無いか検査しましたら、赤マルのパイプ(ホースクチ)からド派手な水漏れが確認できましたので、先ず ソレを処理してから 再度 水漏れが無いか検査したいと思います。
※大穴がある場合は圧力が掛からないので、他の小さな穴(水漏れ)を見逃す可能性があります。 一旦 大穴を塞いでから再検査します。
大穴があった下側のパイプを新品に取り換えました。

ジムニーのラジエーターあるある。~その1~
「鉄パイプ(純正)の腐食による水漏れ」
当社では、パイプの材質を「鉄」から「真鍮」へ変更して対処します。
パイプを交換したあと ラジエーター内部に充分な圧力を掛けて再検査しましたが、他所からの水漏れはありませんでした。
アッパータンクを取り外して内部を確認。

ジムニーのラジエーターあるある。~その2~
「高確率で内部が詰まってる。。。」

詰まりの原因を取り除く事が出来れば大丈夫。
※できない場合も普通にある。
いきなりですが、オーバーホール終了です。

検査して塗装して納品です。
ジムニーのラジエーターあるある。~その3~
「注水口付近からシレっと水漏れしてる。。。」

注水口を取り付ける為のハンダが劣化してる場合が殆どです。新しいハンダで注水口を付け直せば大丈夫です。新品の注水口に取り換えると「さらに良い」です。 今回のモノは再利用しましたけど。
ジムニーのラジエーターあるある ~その4~
「タンクとコアの繋ぎ目から水漏れする。」

さっきの注水口と同じで、コチラにもハンダ(SOLDER)が使われております。ここからの水漏れは「ド定番」なんで シッカリと対策します。
対策って言っても大した事ではありませんが・・・ 「ロウ付けする前にタンク裏側のロウ付け面を入念に磨き込んで、タンクとコアの密着度をアップさせます。」 ・・・・以上、真面目に作業するだけです。 大事なのは見えないトコです。
ジムニーのラジエーターあるある ~その5~
「サイドメンバーが外れてる。」

圧倒的に上側が外れてる事が多いが、何気に下側も外れそうになってる場合も多いので、いっその事上下付け直した方が断然良い。
ジムニーのラジエーターあるある ~その6~
「サイドメンバーがサビだらけ。」

サビを落として、防錆塗装を施せば長持します。
ジムニーのラジエーターあるある ~その7~
「コアのフィンがボロボロ。」ジムニーに限った事ではありませんが・・・

フィンがボロボロな場合は・・・ コア交換一択です。
上のパイプも「鉄製」でしたので、「真鍮製」に変更しました。

ありがとうございました。

JA22の記事が長尺だったので、JA11はサクッと・・・

注水口のトコから水漏れがあります。

サイドメンバーが外れかけてます。

注水口を外しました。

赤マルトコに水漏れの痕跡があります。
矢印のトコにも・・・

サイドメンバーを付け直します。

ありがとうございました。
ラジエーターの修理・点検はお近くの自動車整備工場へ
南西ラジエーター工業でした。
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