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南西ラジエター工業
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〒901-2103
沖縄県 浦添市 仲間 1-8-9

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9:00~18:00 
                         
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土曜日・日曜日・祝祭日 
                        
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2017年07月22日

ヘッドガスケット抜け リークテスト ラジエーター



県内のお客様より・・・

ラジエーターオーバーホールの依頼です。



コチラが入庫したラジエーターです。
ヘッドガスケット抜け リークテスト ラジエーター






冷却水が「吹き上がる・・・」っとの事でして、お客様は「ラジエーター内部に詰りがあるのでは?」っと疑っております。
ヘッドガスケット抜け リークテスト ラジエーター
簡易的にチェックしましたが、内部に詰りは無い様に思えます。
ですが、お客様に「お客様のラジエーターは詰まってません。」っと言い切る事はできません。 
実際、タンクを外して内部を確認したら「詰ってた!!」なんて事もあるからです。 「詰ってない」っと判断するのは、とても難しいのです。



詰ってる場合は、「詰ってます。」っと言えますよ。 
理由は・・・ 明らかに詰ってる場合は詰ってるのが判るから・・・(笑)

なんか話が矛盾してるように感じますが、意味分かるかな・・・?




・・・とは言っても、今回のラジエーターは詰ってない気がするのです。

その根拠は、簡易チェックで詰りが無いっと思ったコトも理由の一つですが、もう一つ理由がありまして、それはラジエーターの内部から “異臭” がするんです。   それはそれは凄く臭うのです。
ヘッドガスケット抜け リークテスト ラジエーター
臭いの原因はクーラントと排気ガス(CO2)が混ざった際に放つ あの独特の臭いです。クーラントと排気ガスが混ざってるので、ヘッドガスケットが抜けてるって事ですね。 吹き上げの原因はコレだと思います。
※ヘッドガスケットが抜けた場合にでる症状は他にもあります。





お客様に「激しく排ガス臭がするので、オーバーホールをしても “改善の見込みは無い” っと思います。」 云々のお話をしましたが・・・
ヘッドガスケット抜け リークテスト ラジエーター
「せっかく外したのでオーバーホールして下さい」っとの事でして・・・






お預かりしまして、内部をオーバーホールする事になりました。
ヘッドガスケット抜け リークテスト ラジエーター






話がぶっ飛びますが・・・
お客様曰く、「シュラウドの外し方が解らない」っとの事でしたので・・・
ヘッドガスケット抜け リークテスト ラジエーター
先ず、矢印のストッパーを・・・






外します。
ヘッドガスケット抜け リークテスト ラジエーター






するとラジエーターが外れます。
ヘッドガスケット抜け リークテスト ラジエーター






話を戻します・・・
早速、アッパータンクを外して内部を確認・・・
ヘッドガスケット抜け リークテスト ラジエーター






不純物等の詰まりはありませんね。
ヘッドガスケット抜け リークテスト ラジエーター
この時点で、ガス臭はMAXなんですが ・・・ この臭い 整備士の方でも判らないっと仰る方が多いです。






タンクは状態が良いので再利用しますが、オーリングの再利用はできませんので新品に取り替えました。
ヘッドガスケット抜け リークテスト ラジエーター

ラジエーターを引き取りに来たお客様曰く、「エンジンを調べたら やはりヘッド抜けてるみたい・・・」っとの事でした。

今の処、私の鼻で排ガス臭を嗅ぎとって、その旨をお客様にお伝えして実際ヘッドガスケットが抜けてた場合の的中率は100パーセント、百発百中です。
あくまでも 私が「ヘッド抜けの疑いあり」っと判断した場合の的中率です。

ヘッドガスケットが抜けてても嗅ぎ逃してる案件も沢山あると思います。
私が「ヘッド抜けてます」っと言わなかったから大丈夫という事では決してありません。

この場合も前述と同じように、「ヘッドガスケットは抜けてません。」とは決して言いません。

※ヘッドガスケットが抜けた場合にでる症状は他にもあります。




この的中率を死守する為に、かなりの自信があるとき意外は「ヘッド抜けてます。」っとは言いません。(笑)




弊社に入庫するラジエーターは、とりあえず内部の臭いを嗅ぎます。
その甲斐あって臭気判別能力が備わりました。(笑)


あと 余談ですが、 入庫したラジエーターは 圧力を掛けて漏れ箇所を特定する前に あえて圧力を掛けずに目視だけで漏れ箇所を探すようにしてます。 勿論、その後 圧力を掛けてシッカリと検査します。

ラジエーターはメーカーや車種、タンクの形状によって水漏れするトコが偏る傾向があるので、それぞれのクセ(漏れ箇所)を覚えるようにする為です。
それぞれのクセを覚えると、ラジエーターの状態や寿命を見極める判断基準の一つになります。

あと、お客様からラジエーターをお預りする際、その場で「漏れ箇所はココです。」っと、漏れ箇所をその場で示す事で、 自己満足 スムーズなお取り引きが可能になる場合もあったり無かったり・・・。

ありがとうございました。

ラジエーターの修理・点検は お近くの自動車整備工場へ



南西ラジエーター工業でした。







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Posted by 南西ラジエター工業 at 19:58│Comments(0)◆オーバーホール◆
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